マズローの欲求5段階説を初心者でも分かりやすく徹底解説

この記事ではマズローの欲求5段階説について具体的な事例やエピソードを交えながら分かりやすく解説しています。

マズローの欲求5段階説は、心理学分野で有名な理論ですが、教育や経営学にも通ずる部分があり、長く万人に愛されています。

自分自身の事はもちろん、日常の人間関係からビジネスシーンまで幅広い分野で応用できる、ただものではない心理学理論です。

なので、表面的には

  • 自分を知るため⇒自分の現在位置を欲求レベルで把握できるので迷子になりにくくなる
  • 相手を知るため⇒相手の現在位置を欲求レベルで把握できるので相手が何を求めているか分かるようになる

というように自己&他者理解として理論付けられていますが、新しい視点を付け加えて応用させると、人生全般で豊かさがレベルアップしていきます。

恋愛で悩んでいる方は、コミュニケーションが円滑にできるようになり、良好な人間関係を築きやすくなります。

自分でビジネスをやられている方は、商品・サービスを作る際に、欲求のステージを知っておくと見誤ることが激減し、何を提供すればいいかが的確に分かるようになるので、売上の向上に繋がります。

ブログやyoutubeなどで情報発信をされている方は、マズローの欲求5段階説を意識して発信していくことで、読者さんの心をグッと鷲掴みできるようになります。

そんなマズローの欲求5段階説を解説します。

目次

マズローの欲求5段階説の前提知識

これからマズローの欲求5段階説について詳しく解説していきますが、その詳細に入る前に大前提として知っておいていただきたいことがあります。

それは、ステージが5段階だけではなく+1段階が付け加えられていること。

そして、各ステージに分かれていますが、人としての優劣とは全く関係がないということです。

つまり、マズローの欲求5段階説というのは、どのステージにいるから人間的に優れているとか、どのステージにいるから人間的に劣っているとか、人間の優劣を分けるものではないのです。

各ステージによって大切にするものが変わる

そして、それぞれのステージにおいて欲求の種類が変わるので、ステージが変わることにより大切にしたいことが変わります。

大切にしたいことが変わるということは、価値観や考え方が変わってくるということです。

具体例を交えながらご紹介していきますので

  • 「自分だったらどうかな?」
  • 「今の自分はどこかな?」
  • 「あの人はどこかな?」
  • 「この商品・サービスはどのステージ向けなのかな?」
  • 「日本はどこかな?」

と照らし合わせながら読んでいただくことで、より理解が深まると思います。

読み流しするだけでも十分ですが、ぜひ上記のような視点を追加いただけると、より多面的に捉えることができるので、読み終わる頃には今までとは全く違う感覚で世界が見えるようになっているはずです。

それでは解説を始めますので、一緒に進めていきましょう!

マズローの欲求5段階説を作ったアブラハム・マズローはどんな人?

マズローの欲求5段階説は、1943年にアメリカの心理学者が体系化したものです。

マズローというのはマズローの欲求5段階説を提唱した「アブラハム・ハロルド・マズローさん」という張本人の名前の一部からきています。

マズローさんは、人間性心理学の最も重要な生みの親とされ、心理学だけではなく、教育や経営学まで幅広い分野で著書・雑誌論文を100編以上執筆している人物です。

マズロー欲求5段階説の全体像

人間が持っている欲求を5つの段階に分けることができ各ステージの欲求が満たされると次の欲求が芽生えると紐解いています。欲求の種類は以下です。

  1. 生理的欲求
  2. 安全の欲求
  3. 社会的欲求(所属と愛の欲求)
  4. 承認の欲求
  5. 自己実現の欲求

そして、マズローの晩年に6つ目の超越的な自己実現の欲求を発見し、現在では一番重要な欲求として注目を集めています。

なので「マズローの欲求6段階説」と表現するのが本来なら適切です。

人間の欲求には順番があり、1がある程度満たされると2が芽生える。2がある程度満たされると3が芽生える…。

というようにダンジョン形式で1〜5番の順番に欲求が芽生えるようになっていると提唱しています。

日本の文化的背景において、欲すること・求めることを「煩悩」「いやらしい」などネガティブに捉えられることもありますが、マズローさんは、人間の本能的な欲望は悪いものではないと明言しています。

むしろ人間的な欲求を抑え込んだり消そうとしたりすると、心身の健康や生産性が下がり、より欠乏感を感じると理論付けられています。

言い換えれば、自分の欲求を知り、引き出して、満たしてあげることで心身の健康や生産性、幸福度も向上するということです。

それでは5つの欲求の種類についてそれぞれ詳しく解説していきます。

1:生理的欲求(生命を維持したい)

生理的欲求を簡単に要約すると「生命を維持したい」という欲求です。生きるために必要なモノを無意識的に求める欲求です。

具体的には

  • 酸素
  • 食べ物
  • 睡眠

があります。

例えば、海で溺れながら酸素よりもお金が欲しいなんて思えないように、人間が生きていく上で絶対に欠かせないモノを優先に求めます。不足していると人間の生命の危機に関わる重要な欲求です。

具体的エピソード

例えば、あなたが真冬に大きな災害に直面後、電気・ガス・水道が全て止まって、水も食べ物も丸2日何も口にできない状態をイメージしてみてください。

あなたの喉はカラッカラに渇ききってお腹がペコペコです。おまけに寒さで身体が凍えてガタガタ震えています。脱水症状っぽくなっており、意識が朦朧としています。

その時に、一番欲するだろうものを思い浮かべて欲しいんですね。

水や食べ物よりもSNSでの「いいね!」を欲するでしょうか?

まさかインスタを開いて「こんな状況も映え〜♪」なんて呑気なことをやっている余裕なんてないですよね?

スマホを開いて110番や119番などSOSを求めると思います。

もしくはそんな状況下で目の前に1億円の札束が降ってきたとしたらどうするでしょうか?

カバンを探して札束を入れて「よし、あとで銀行に行って貯金しよう」と思えるでしょうか?

そう思えたら凄まじいメンタルですね、マジでスゴい。笑

でも、きっと、凍えた身体を温めるために、2〜300万円くらいのお札を燃やして暖を取ろうとすると思います。

このように、人間が一番強く求めるものが生理的欲求です。

エチオピアの砂漠しかない僻地に訪れた時に強烈な気づきを得たのですが、そこに物乞いの子供がいたんですね。

多くのケースで「お金」を求めてくるのですが、なんと求められたものが「水」だったんです。これは僕にとって衝撃的な気づきでした。

生理的欲求が満たされると、次の安全の欲求を求めるようになります。

2:安全の欲求(安心して生活したい)

水や食べ物があり、生命維持をするための生理的欲求がある程度満たされると「安全の欲求」を求めるようになります。

具体的には

  • 身の安全(衣・住)
  • 不安・混乱・恐怖からの解放
  • 秩序・法・ルール

などを求めるのが安全の欲求です。

例えば

  • ライオンやハイエナがいるサバンナでテントを張って生活するよりも肉食動物に襲われないように建物の中で生活したい
  • 紛争や犯罪が起こっているエリアで暮らすよりも安全な街で暮らしたい

という安心して安全に生活したいという欲求です。

マズローの5段階欲求説では、安全の欲求は生理的欲求と同じくらい強いものとされています。

家や衣類はもちろん、無農薬野菜、セコムなどが安全の欲求を満たすサービスです。

具体的エピソード

大きな災害に直面した後、止まっていた電気・ガス・水道が復旧したとします。

水を飲むことが出来るようになり、支援物資が届くようになったことで飢えをしのぐことが出来るようになりました。生理的欲求が満たされている状態です。

でも、雨風をしのげる家がありません。

そんな状況下で「よし、資格の勉強をしよう!」と勉強を始めるでしょうか?

きっと「勉強は後!まずは雨風がしのげる公民館や体育館に避難しよう」と考えますよね。

このように、生理的欲求と同じくらい強く求めるのが安全の欲求です。

3:社会的欲求(誰かと一緒にいたい)

生理的欲求と安全の欲求が満たされると、次は「社会的欲求(所属と愛の欲求)」を求めるようになります。

生理的欲求と安全の欲求が満たされてはじめて出てくる欲求です。親和の欲求との言われています。

具体的には

  • 孤独を避けたい
  • 愛されたい
  • 家族や恋人、友達、同僚、サークル仲間などコミュニティの一員に加わりたい
  • 人と関わりたい
  • 仲間外れになりたくない

があります。

人によっては所属と愛の欲求が無く「仙人のような生活をしたい」という自己実現欲求の方が強い人もいますが、ほとんどの人が持っている欲求です。

この欲求が満たされると人との繋がりを感じることができ精神的な安心感が湧いてきます。

facebookなどのSNS、交流会やオフ会、出会い系アプリなどのサービスは社会的欲求を満たすためのサービスです。

具体的エピソード

例えば、大きな災害に直面した後、水も食料も雨風がしのげる自分の家も確保出来たとします。生理的欲求と安全の欲求は満たされている状態です。

普通に生活を送ることが出来るようになりました。

しかし、その街の住民はあなただけしかおらず孤独な状態です。一切情報も入ってきません。

誰とも関わらずに仙人のような生活を求めている人にとっては、何もストレス無く生活できると思いますが、その街には自分ひとりしかいません。

会話できる人もおらず、一緒に遊ぶ人もおらず、何かを共有出来る人もいません。

さて、どうでしょう?どこか寂しさや不安を感じないでしょうか?

または、自分が何かに取り組んでいて仲間が欲しくなることってないでしょうか?

住んでいる地域の人たち、友達、会社などで仲間外れにされたくないと思うことはないでしょうか?

これが所属と愛の欲求です。

4:承認の欲求(認められたい)

所属と愛の欲求が満たされると、次は「承認の欲求」を求めるようになります。

承認の欲求は「自己承認欲求」と「他者承認欲求」の2つに分かれます。

自分に自信を持ちたいという自己承認欲求と所属したコミュニティなどで認められたい、特別視されたいという他者承認欲求です。

自己承認欲求

簡単に言うと

  • 自分に自信を持ちたい
  • 自分を好きになりたい
  • 自分を認めたい
  • 自分が世の中の役に立っている実感がほしい
  • 1番になりたい

という欲求です。

他者承認欲求

簡単に言うと

  • スゴい人だと評価されたい
  • 重要人物だと思われたい
  • 人より優位に立ちたい
  • 優越感を感じたい
  • 褒められたい・認められたい

という欲求です。

「いいね!」欲しさにSNSが大流行していますが、多くの人が承認の欲求を満たしたいという現れです。

承認の欲求が満たされないと、劣等感、虚無感、無価値感、無力感などの感情が湧いてきます。

承認の欲求と自己実現の欲求の間にある壁

自己実現の欲求に入る前に大切な事をお伝えします。

実は、承認欲求を満たせば、次の自己実現の欲求のステージに進めるかというとそうではありません。ここには大きな壁があります。

後ほど「欠乏欲求と成長欲求の違い」という項目で詳しく解説しますが、承認欲求と自己実現の欲求の間には、欲求の違いが明確に分かれています。

このステージの間で多くの人が混乱しています。

例えば「自分は今、自己実現の欲求のステージにいる」と思っていたとしても、その欲求の出発点が「認められたい・褒められたい」という欲求からきている場合は、実は承認の欲求のステージにいることになります。

なので、夢を叶えたい・目標を達成したいと表面的に思っていたとしても、その根底にある欲求が「認められるため・褒められるため・自信を持つため」である場合は「自己実現=認められる」になっています。

つまり、欲求のステージが承認の欲求なんです。

なので、掲げた夢や目標があったとしても、根底で求めているものが承認にあたるので、人から評価されたり褒められたりするものの、それらは実現しにくいのです。

ここまで伝わっていますでしょうか?

これに気づかずに前に進めば進むほど、掲げた夢や目標を追うのが怖くなっていきます。

なぜなら夢や目標を追うことで、承認されなくなる事が自分的にマズい状況になってしまうからです。

夢や目標を追って認められなくなり褒められたり評価されなくなるのを恐れるモードに入ってしまうんですね。

なので

  • 承認されたい⇒夢や目標よりも期待に応えたい
  • 承認されない恐怖⇒夢や目標のせいで嫌われたくない

という想いが肥大していきます。

そうなると、自分の夢や目標に時間とエネルギーを費やすよりも、他人のご機嫌取りに時間とエネルギーを費やすことになります。

すると、潜在意識では「自分より他人が大事」という情報が刷り込まれ、そこに引き寄せの法則が働き「自分<他人」という構図になるような人・出来事をどんどん引き寄せるようになります。

また、承認の欲求は「欠乏」から出発しているので、どんどん欠乏していくような【逆引き寄せの法則】が働くのもこのためです。

僕はこのサイクルにどっぷりハマっていたことがあり、具体的にどのような状態になっていたのか僕の経験談を少しお話すると

  • 仕事面:頑張れば頑張るほど喜んでもらえたり評価はされるものの目の前の仕事量と質だけ増えて収入や売上が増えないし自分の夢や目標が遠のいた(嫌われたくないからお金ちょうだいって言えない・やりたい事をハッキリ言えない)
  • 恋愛面:恋愛相談ばかり(嫌われたくないから自分の気持ちを置き去りにしていい人を演じてしまう)

と、何においても時間とエネルギーを費やせば費やすほど疲弊する毎日でした。

本当に求めているものが承認の欲求だったことに目を背けていたのです。

承認欲求に追い求めすぎると「依存」が芽生える

残念なことに、承認欲求を満たしていっても完璧に埋まることはなく、求めれば求めるほどより質の高い承認欲求を求めるようになります。

「もっとすごい人に認められたい」「もっと大人数から認められたい」と。

なので、ある程度自分で見切りをつけないと承認欲求の沼にハマっていくことになります。沼にハマると「依存」が芽生えます。

そして、この承認欲求のカラクリを逆手に取って他人の事を「依存」させて利用しようとする人も世の中には存在します。これが承認欲求の罠です。

あなたがこのステージで満足するのであれば、あえてこの先に進む必要はないと思いますが、次の自己実現の欲求のステージに進みたい場合は、どこかのタイミングで承認欲求を手放すことに目を向けてみてください。

いや「諦める」と言った方が適切かもしれません。

次のステージは足りないものを埋めるではなく切り開くステージなのです。

5:自己実現の欲求(潜在能力を発揮したい)

自己実現の欲求は、何者かになろうとするのではなく、本来の自分が持っている潜在能力を発揮して、自分を最大限表現したいという欲求です。

分かりやすい言葉を並べると

  • 自分らしく生きたい
  • やりたい事をやりたい
  • 才能を開花させたい
  • 未知なる挑戦をしたい

などです。

自己実現の欲求とは、夢を叶えたり目標を達成すれば幸福感を感じると思われがちですが、実は、夢を叶えていくプロセス、目標を達成するプロセスを歩んでいる時点で完全に幸福感を感じます。

なので、もし、夢を叶えていくプロセス・目標を達成するプロセスが苦しいと感じる場合は

  • 自分の叶えたい夢や目標じゃない
  • 自分以外の何者かになろうとしている
  • 承認の欲求を求めている

などズレていることが多いです。

なぜなら、自己実現のプロセスを歩み始めると、そこには静かで穏やかな、どこか懐かしい場所に戻ってきたような時間が流れるからです。

6:超越的な自己実現の欲求(自我のない無我夢中)

マズローの欲求5段階説は、5の自己実現の欲求までを語られていることが多いです。

しかし、現在では、マズローが晩年に発見した超越的な自己実現の欲求が、自己実現の欲求よりも重要な概念として、注目を浴びつつあります。

自己超越的な自己実現の欲求とは、利己的に金銭や地位を追い求めることをせず、見返りを求めず、自我を忘れ、大いなる流れの中で、他者への貢献や平和などを追求する欲求です。

5の自己実現の欲求では、自分本来の姿に戻ったり、眠っている才能を発揮させる自我の欲求ですが、こちらは自我のない欲求です。

自分の夢や目標を叶えたい!自分らしく生きたい!才能を開花させたい!という「自分」の欲求を通り越して、自然・宇宙・神と繋がり大いなる力の流れに乗る至高体験を追求したい欲求とも言い換えることが出来ます。

マズローの欲求5段階説を大きく分ける「欠乏欲求」と「成長欲求」の違い

マズローの欲求5段階説は大きく分けて「欠乏欲求」と「成長欲求」に分けることができます。

「承認の欲求」の項目で少し触れましたが、5段階説は2つに分かれます。

欠乏欲求

欠乏欲求はマズローの欲求5段階説の1〜4である

  • 生理的欲求
  • 安全の欲求
  • 所属と愛の欲求
  • 承認の欲求

にあたります。

上記4つの欲求は、ある程度満たされると埋めること自体に飽きてしまい、欲求を忘れます。

ご飯を食べてお腹がいっぱいになったら「もういらない」となるように。

そして、欠乏欲求のうちの安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求は自分一人だけでは満たせることが出来ず他人の存在が必要です。

そして、欲求を無視して満たすことを避けていると病気になってしまう欲求でもあるのです。

成長欲求

成長欲求はマズローの欲求5段階説の5,6である

  • 自己実現の欲求
  • 超越的自己実現の欲求

にあたります。

成長欲求で動いている人は欲求が埋まることはありません。

ゲームに夢中になっている子供がゲームをやめないように、冒険家が冒険をやめないように、芸術家がもっと良い作品を作りたいと思うように、職人がもっと技術を高めたいと思うように、アスリートが己の限界に挑戦するように、どこまでも成長を追い求め、飽くなき探究を続けていきます。

「自分との戦い」「終わりのない旅」などと口にする人がいますが、成長欲求で生きている人は自分自身の成長に一点集中しています。

そのため、他者からの承認では自分の欲求を満たせず、自分自身でしか欲求を満たせないと知っているステージです。

欲求を無視していても病気にはなりませんが、満たしてあげないと退屈さを感じます。

マズローの欲求5段階説からみる「お金」「モテたい」はどのステージ?

欲求という言葉を見ると「お金が欲しい」「異性からモテたい」というのを真っ先に思い浮かべる人が多いと思います。

これら2つはマズローの欲求5段階説でどのステージにあたるかを噛み砕いてみました。

「お金が欲しい!」はどのステージ?

「お金が欲しい」と思っている人は多いですが、実はお金を欲する欲求は本当の欲求ではありません。

なぜなら「紙が欲しい」と言っているのと意味が全く同じだからです。

なぜその紙が欲しいのでしょうか?コピー用紙ではなくお金なのはなぜでしょうか?

それは、その紙があったら何かに交換できるからですよね?

その交換できる何かにあなたの本当の欲求が眠っています。

  • ご飯代⇒生理的欲求
  • 住居代⇒安全の欲求
  • 恋人を作るためのデート代⇒所属と愛の欲求
  • お金がある自分を特別扱いされたい⇒承認の欲求
  • 自己実現のための活動費⇒自己実現の欲求

もしかしたら、お金以外の何かで欲求を満たすことも出来るので、本当にお金が必要かどうかを考えてみると、より自由により心が軽くなるかもしれません。

  • ご飯⇒自家栽培
  • 家⇒もらえないかな
  • デート⇒自分が出さなくてもいいかも

など柔軟に柔軟に。

お金を手に入れて人が変わるのは欲求が変わるから

「あー、お金を手に入れると人って変わるよね」と思っている人も少なくないと思います。そして「お金を持つと本性が出る」とも色んな人が言っています。

それはとても自然で当然の流れなんです。

なぜなら、欲求が変われば優先するものが変わり、考え方や価値観も変わるからです。

特に、承認の欲求から自己実現の欲求にシフトすると、人が大きく変わったように感じるかもしれませんが、優先順位や考え方、価値観が変わるので自然な流れです。

「モテたい」はどのステージ?

「モテたい」と思っている人は多いですが、実はこれも本当の欲求ではありません。

モテて何がしたいのかに本当の欲求が眠っています。

  • セッ◯ス⇒生理的欲求
  • 守られたい⇒安全の欲求
  • 恋人・結婚⇒所属と愛の欲求
  • チヤホヤされたい⇒承認の欲求
  • 子供・人間的成長⇒自己実現の欲求

など、ひとえに「モテたい」だけでもステージによって欲求が異なるので、なぜモテたいのかを掘り下げてモテなければ、ミスマッチが連発するので苦しくなります。

マズローの欲求5段階説をビジネスに応用してみる

例えば、もし僕が農家だとしたら、どのようにマズローの欲求5段階説を応用するかシュミレーションしてみました。

  1. 生理的欲求⇒野菜が食べたい⇒野菜を提供
  2. 安全の欲求⇒安心して食べれる野菜が欲しい⇒オーガニック野菜を提供
  3. 所属と愛の欲求⇒野菜を育てるグループに所属したい⇒家庭菜園イベントやコミュニティ提供
  4. 承認の欲求⇒注目されたい⇒よりオシャレに家庭菜園をするノウハウ・グッズを提供
  5. 自己実現の欲求⇒自分の畑を持ちたい⇒農地の貸出

マズローの欲求5段階説に沿って考えると、色んなアイデアが出てきます。

アイデアが欲しい時や商品・サービスの価値がきちんと伝わっていない時などは、マズローの欲求5段階説に当てはめて考えてみると、気づきや発見がたくさん生まれるはずです。

欲求の順番が違う人もいる

基本的には、生理的欲求⇒安全の欲求⇒所属と愛の欲求⇒承認の欲求⇒自己実現の欲求という順番に芽生えます。

しかし、これはマズローさんが指摘しているのですが、欲求のステージ通りに進んでいく人もいればそうじゃない人もいます。

そうじゃないパターン例は以下です。

自己実現の欲求が強いケース

寝食を忘れ何かに没頭したり、他者との関わりを持たずに己の道を切り開いて生きている人を見たり聞いたりしたことはないでしょうか。

三度の飯より…、自分の事にあまり興味がない…など。

他の欲求が満たされていなくても自己実現の欲求、超越的な自己実現の欲求が上回るケースがあります。

まとめ

今のあなたはどのステージの欲求を求めているでしょうか?

大事なのは、正直に素直にごまかすことなく、自分の欲求と向き合うことです。

冒頭でもお伝えした通り、どのステージだろうと人としての優劣とは全く関係がありません。

自分の欲求から目を背けていると、自分の事がどんどん分からなくなり、生きづらさを感じるようになってしまいます。

自分の欲求と向き合って自分への理解を深めて、自由に幸せに軽やかに生きていくために。

他人の欲求を知り他人への理解を深めて、相手に喜んでもらったり楽しんでもらうために。

ぜひ、どこかで行き詰まりを感じた時は、マズローの欲求5段階説を思い出し、活用されてみてくださいね。

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