自己肯定感とは一体何者?意味を簡単に解説
自己肯定感とは、漢字の意味の通り「自分を肯定する感覚」のことです。
もっと分かりやすく言うと「自分はなかなかイケてるぞ!」と、自分の事をプラスに感じられる度合いとも言えます。
普段から自分を肯定できるようになると、精神的にすごく楽になるだけではなく、人生が楽しくなったり、明るくなったり、みるみる好転していきます。
カウンセリングや自己啓発などでよく言われている
- ありのままの自分でいよう
- どんな自分にもOKを出そう・○にしよう
- 自分軸を持とう
などは全て自己肯定感について言っている事柄です。
引き寄せの法則や潜在意識などの願望実現やスピリチュアルでよく言われている
- 望む未来に焦点を当てよう
- 未来の幸せで豊かな自分を先取りしよう
- なりたい自分をイメージして脳ミソを騙そう
なども、自己肯定感が根底で支えているため、実は、自己肯定感を高めるプロセスは全ての成功法則において超重要な役割を担っています。
自分の人生を支える土壌になる重要な部分が「自己肯定感」なのです。
自己肯定感は、自分はイケてると思える度合い!
自己肯定感が人生を決める
「自己肯定感が人生を決める!」と言うと、大げさな表現だと捉えられてしまうかもしれませんが、決して大げさなことではありません。
自己肯定感という言葉を知っている人なら「セルフイメージ」という言葉も聞いたことがあるかもしれません。
セルフイメージは「自分の事をどのような人間だと思っているか?」という自分像で、その自分像通りの自分になると科学的に証明されています。
そのセルフイメージをつくる土台となっているのが「自己肯定感」なのです。
例えば、自己肯定感が低い状態だと、本来の自分らしさを見誤ってしまい、自分の評価を低めに見積もってしまうため、セルフイメージが低くなり「こんなはずじゃないのに…」という自分を創り上げていきます。
はたまた、セルフイメージを設定する際に「私は〇〇な人間だ!」と思い込ませようと頑張ったとします。
しかし、自己肯定感が低く、設定したセルフイメージとかけ離れすぎていると「いや、そんなわけないじゃん」と、潜在意識レベルで拒絶が起きます。
同じように、引き寄せの法則でよくある「未来の幸せで豊かな自分を先取りしよう」とイメージをしようとしても「いや、そうなるわけないじゃん」と、心の中からボソッと小言が生まれます。
セルフイメージ通りの現実がなかなか引き寄せられないのは「自己肯定感の低さ」から来ているのです。
- 引き寄せが難しい
- 潜在意識が書き換わらない
というのも同じで、自己肯定感が低いままだと、何をやっても現実が変わらないのです。仮に瞬間的に変わったとしても、すぐに元に戻ってしまうのです。
「自己肯定感が低い⇒セルフイメージが低くなる⇒セルフイメージ通りの人生展開」
というサイクルになっているのです。
自己肯定感は人生の土壌なのです。
自己肯定感が人生にもたらす効果・影響力
自己肯定感を高めておくことで、人生にどのように効果や影響力をもたらすのか?
具体的なことを箇条書きしておきます。
- 目の前の結果に一喜一憂しなくなる
- 安心感や満足感が上がる
- 楽しいと思えることが多くなる
- 何が起きても前向きでいられる
- 前向きにチャレンジできる
- 失敗を通過点・課題と思えるようになる
- 成長スピードが格段に上がる
- 自分のことを好きになれる
- 自分軸が安定する
- より自分らしく生きられる
- 自分の価値に気づくことができる
- モヤモヤ・葛藤が激減する
- 人目が気にならなくなる
- 被害妄想がなくなる
- 気分の浮き沈みがなくなり精神的に安定する
- 行動がパワフルで積極的になる
- メンタルブロックがなくなる
上記に挙げた以外にも書ききれないほど、人生のあらゆる場面で自己肯定感の効果や影響力があります。
自己肯定感を無視して正しいor強固なマインド取り入れたり整えようとしても、自己肯定感が低いと、自己肯定感が低いマインドになってしまうんですね。
自己肯定感が考え方に影響し、考え方は気分や感情に影響します。いや、正確に言うと気分や感情の「選択」に影響します。
そして、気分や感情は態度に影響し、態度は行動に影響します。
そして、行動が結果を決めます。
自己肯定感は、このようなサイクルの根っこの部分なので本当に大切です。
自己肯定感を高めるだけで、得体の知れない重苦しさから解放され、悩みがなくなり、幸せで自由な人生を過ごせるようになります。
また、自己肯定感が低い時に直面する問題は、ものすごく難易度の高いことだと感じやすいです。
しかし、自己肯定感が高い時に同じ問題に直面しても、難しく感じないどころか、問題にすら感じなくなる効果もあります。
自己肯定感の状態は、テレビのチャンネルと非常によく似ています。
「解釈は無数にあるけど事実は一つ」という言葉がありますが、一つの出来事から見える世界は、自己肯定感の状態によって全く変わるのです。
自己肯定感が人生にもたらす効果・影響力について「自己肯定感が人生に及ぼす影響・効果|見える世界が変わる」の記事で詳しく解説しています。
http://shotayamagiwa.com/self-affirmation-effect
自己肯定感が低いメリット・デメリット
自己肯定感が低いとデメリットばかりに聞こえるかもしれませんが、必ずしも悪いことばかりではありません。
メリット
自己肯定感が低いと、思慮深くなるため、物事を深く細部まで考えられるようになり、人の心の痛みを感じられる度合いが大きくなります。
だからこそ
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- 細かい部分まで配慮できるようになる
- 人の気持ちに寄り添うことができる
- 人に優しくなれる
- リスク管理が堅実になる
- 分析上手になる
- 比較能力が長ける
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などのメリットがあります。
カウンセラーやコーチなどの仕事には結構必要だったりするのです。
また、投資の鉄則ルールで「自分を信じるな」という言葉がありますが、自己肯定感が低い方が大負けする可能性が低くなるでしょう。
デメリット
自己肯定感が低すぎたり、自己肯定感が低いことを隠そうとすると
- 他人との比較が思考の中心
- 劣等感が強くなる
- 依存心が強くなる
- 自分を好きになれない
- プライドが高くなる
- 怒りっぽくなる
- 批判して優位に立とうとする
- マウンティングしたくなる
- 完璧主義になる
などのデメリットが出てきます。
また、自分に自信を持てないため、あまりにも自己肯定感が低すぎるとチャレンジする意欲が湧いてきません。
そして、失敗を失敗と思ってしまったり、うまくいかないのは全部自分のせいだと思い込んでしまうため、チャレンジを恐れてしまいます。
また、うまくいかない経験を成長の伸びしろと捉えることができず
「できない自分に出会ったり落ち込むのが苦しい」
と感じてしまいます。
失敗を成功するための通過点・課題と捉えることができず、新しいことになかなかチャレンジできません。
自己肯定感が高いメリット・デメリット
メリット
自己肯定感が高いことで「自己肯定感が人生にもたらす効果・影響力」で書いたようなメリットがたくさんあります。
人間関係が伴う場面では、自分の考えや主張を溜め込んだり、我慢しすぎることなく、良好で対等な人間関係を構築していくことができます。
結果的に仕事、恋愛、家庭、学校、その他コミュニティでの時間が円満になります。
人間関係が伴わないジャンルでも多大な影響を及ぼします。
学力だけではなく、自分自身の考え方、感情などにも関係します。
自己肯定感が高いと、自分に自信を持てるため、何事にも前向きにチャレンジする意欲が相乗効果で高くなります。
そして、失敗を失敗と思わず、成功するための通過点・課題と捉えることができるため、失敗を活かして成長していけます。
ここまで読み進めると、自己肯定感を高めたら無敵のように聞こえるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
光があれば影があるという原理原則の通りデメリットも存在します。
デメリット
自己肯定感を高くしすぎると、あらゆる物事に鈍感になります。鈍感になると雑になったり油断することが多くなります。
雑になったり油断することが増えると、どんな影響を及ぼすか?それは以下です。
- 思いやりがなくなる
- 小さな変化に気づきづらくなる
- 小さなミスが多くなる
- リスク管理が甘くなる
- 空回りしやすくなる
- 自信過剰になる
- 横柄になる
- 地に足がつかなくなる
- 独りよがりが多くなる
- 無駄遣いが多くなる
などがあります。
何でもそうですが、過度に求めすぎるのは、かえって逆効果になってしまいます。
自己肯定感の4つの特徴
自己肯定感には大きく分けて4つの特徴があり、毎日天気が変わるように、とても流動的なものです。
- 後天的に育てることができる
- 毎日変動する
- 分野によって高低差がある
- 対人関係で変動する
一つずつの詳細を見ていきましょう。
後天的に育てることができる
毎日変動する
分野によって高低差がある
対人関係・場面で変動する
自己肯定感の種類は「7つの力」で構成されている
自己肯定感を細かく分類すると、全部で7つの力で構成されています。
- 自分を理解する力(自己理解)
- 自分を受け入れる力(自己受容)
- 自分には価値があると思える力(自尊心)
- 自分を信じる力(自己信頼)
- 自分にはできると思える力(自己効力)
- 自分で決定できる力(自己決定)
- 自分が何かの役に立っていると思える力(存在意義)
全ての力が一定で働くわけではなく、上記7つの力が、状況・人間関係・分野などで変動しながら働きます。
例えば、仕事の場面では、自分を理解する力が秀でていても、恋愛の場面になると急に自分のことがわからなくなる。
または、部下といる時は、自分にはできると思える力が湧いてくるのに、上司を目の前にすると、自分にはできると思える力が全く湧かなくなる。
家族でいる時は、役に立っていると思えるのに、ママ友たちの集まりに出かけると、自分の居場所を感じられなくなってしまったり。
自己肯定感が高いと思っていても、急に低く感じてしまうのは、自己肯定感を構成する7つの力が、状況・人間関係・分野で変動するからなのです。
7つの力について、それぞれ詳しく解説します。
自分を理解する力(自己理解力)
自分を理解する力(自己理解力)は、自己肯定感を高めるための土台となる部分です。
自分への理解がズレていると、自分の自己肯定感を上手にコントロールすることができないので、自己肯定感を高めていくための最低限必要な準備です。
自分を理解する力を高めるには以下10の方法があります。
- 自己肯定感が低下するポイントを知る
- 自己肯定感が高まるポイントを知る
- 大事にしたいことを知る
- 大事にしたくないことを知る
- 得意なこと・簡単にできること(才能)を知る
- 苦手なことを知る
- 強み・長所を知る
- 弱み・短所を知る
- やりたいことを知る
- やりたくないことを知る
上記を一つずつ自分と向き合いながらリストアップしていくことで、自分をしっかりと理解できるようになります。
詳しくは「自己理解力を深める&高める10の方法」で解説しています。
http://shotayamagiwa.com/self-understanding
自分を受け入れる力(自己受容)
自分のいい部分もダメな部分も全てひっくるめて「ありのままの自分」です。
ありのままの自分を受け入れることができないと、なかなか自分を肯定することができません。
自分を受け入れる力を高める方法は以下6つの方法があります。
- 怖れに立ち向かう
- 自分への期待値を下げる
- いい面を持っていることを認める
- 他人と比較しない
- 完璧主義をやめる
- 怖い中にワクワクを見出す
詳しくは「自己受容力(自分を受け入れる力)を深める&高める6つの方法」で解説しています。
http://shotayamagiwa.com/self-acceptance
自分には価値があると思える力(自尊心)
自分のことを理解して受け入れても「私/俺ってそこそこ良くない?」と思えないと、なかなか自己肯定感は高まりません。
自分には価値があると思える力(自尊心)を高める&深める方法は、以下5つです。
- SNSから適度に距離を置く
- 幸せの閾値を下げる
- 失敗を潜在意識レベルから書き換える
- 自分を褒めまくる
- 仲の良い人と時間を過ごす
詳しくは「自分には価値があると思える力(自尊心)を深める&高める5つの方法」で解説しています。
http://shotayamagiwa.com/self-esteem
自分を信じる力(自己信頼)
自分を信じる力は、成功体験を積むことで高まると思われていることが多いですが、それよりも自分の生き方に対する納得感を得た方が高まります。
また、失敗や挫折経験によって自分を信じる力が低下すると、思い込んでいるケースが多いですが、実は違います。
自分を信じる力(自己信頼)を高める方法は、以下2つです。
- 自分へのウソを無くしていく
- 自分の価値観に従う
詳しくは「自分を信じる力(自己信頼)を高める&深める2つの方法」で解説しています。
http://shotayamagiwa.com/self-trust
自分にはできると思える力(自己効力)
自分にはできると思える力(自己効力)は、「自信」「勇気」「意欲」となって、自分の背中を押してくれる力です。
なかなか一歩踏み出せない時は、自分にはできると思える自己効力を高める&深めることを意識されてみてください。
4つの要素から構成されているため、それぞれのパートごとに方法を分けています。方法は全部で12個あります。
- 達成経験
①過去の小さな成功体験をリストアップ
②いきなり大きすぎる成功体験を求めない
③小さな成功体験を積む
④先延ばししない - 言動的説得
⑤失敗をバカにする人と一緒にいない
⑥肯定的な言葉を投げかける
⑦自分がコントロールできることを知る - 代理経験
⑧事例を見る
⑨モデリングする - 感情喚起
⑩イメージングする
⑪小さなゴールを作る
⑫許可する
詳しくは「自己効力感(自分にはできると思える力)を高める&深める12の方法」で解説しています。
http://shotayamagiwa.com/self-efficacy
自分で決定できる力(自己決定)
物事を自分で決める決断ができる数が増えるほど、自己肯定感が高まります。
「人生の幸福度は、どれだけ自分でコントロールできている実感を持てるかで決まる」
と言われているほどで、誰かに何かを強制されて生きるよりも、自分で選べる自由度が高い方が、自信や意欲がどんどんみなぎってきます。
自己決定力を高める&深める方法は7つです。
- 小さな事を自分で決める癖をつける
- 自分で決めた事に対して「なぜ?」と掘り下げる
- 分からない事は質問or調べる癖をつける
- シュミレーション癖をつける
- 失敗しない人はいない!失敗を許可する
- もう一人の自分を持つ
- 尊敬する人ならどうするか?と脳内会議をする
詳しくは「自己決定力(自分で決める力)を高める&深める7つの方法」で解説しています。
http://shotayamagiwa.com/self-determination
自分が何かの役に立っていると思える力(存在意義)
社会との繋がりを感じることができなければ、自分が社会から取り残された感覚を味わうようになり「このままの自分だと何かダメな気がする…」と、自己肯定感が低下する原因になります。
しかし、自分が何かや誰かの役に立っている実感を得ることが出来れば、自己肯定感が高まります。
人は社会との繋がりがないとしんどくなります。
自分が何かの役に立っていると思える力を高める&深める方法は3つです。
- 「ありがとう!」「助かったよ!」という言葉をもらえることをする
- 自分の行動がどのように役に立っているかイメージする
- しっかりと感情を味わう
詳しくは「自分が何かの役に立っていると思える力(存在意義)を高める&深める3つの方法」で解説しています。
http://shotayamagiwa.com/meaning-exist
自己肯定感が低い人の特徴
自己肯定感が低い人は、必ずしも弱々しかったり、ネガティブ思考なわけではなく、攻撃的な面もあります。
- 自慢話ばかりする
- うまくいかないことばかり心配する
- 求めてもいないのにアドバイスを押し付けてくる
- よく他人を批判する
- 自己否定から入る
- 怒りっぽい
- 完璧主義
- マウンティング
- 必要以上に謙虚
自分を大きく強く見せたり、自己防衛をしている人が自己肯定感が低い人だったりします。
自己肯定感を高める3つのアプローチ
自己肯定感を高めるためのアプローチ方法は、全部で3つあります。
- 自己肯定感を下げない
- 自己肯定感をじわじわ高める
- 自己肯定感一瞬で高める
自己肯定感を下げない方法
自己肯定感を高めるためのアプローチだけだと、
自己肯定感を下げない方法を知り、
関連:セルフイメージを上げようとしてはいけない理由と自然に上がる逆転のテクニック
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自己肯定感をじわじわ高める方法
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