自分の講座やワークショップ、セミナーなどを開催する際に必ず必要な告知文。
いざ書こうと思ったら、何をどの順番で書けばいいか分からなくなることがありますよね。
また「文章だけで商品・サービスが売れる」という状況が、いまいちピンとこないかもしれません。
特に、対面だけで販売してきた人やビジネスをスタートさせて間もない頃は強く感じているはずです。
僕自身は集客・マーケティングが得意で、自身の店舗ビジネスや講座ビジネスだけではなく、個人起業家・フリーランス、企業の告知文を代行で書いて、数々の集客を成功させてきました。
チラシ・SNS・ブログ・メルマガなど色んな媒体でやってきていますが、売れる告知文には共通する「考え方」と「型」があります。
そこで当記事では、売れる告知文の書き方について、考え方はもちろん、今日からすぐに使えるテンプレートを用いながら詳しく解説します。
ぜひご自身のビジネスにお役立てください。
売れる告知文がスラスラ書ける5つの質問
告知文で売れるか売れないかを左右するポイントがあります。
それが「準備」です。
準備をせずに、いきなり文章を書き出すから
- 何を書いたらいいか分からない
- 売れる文章にならない
という状態に陥ってしまいます。
告知文を書くにはきちんとポイントがあります。
ポイントを抑えずに書くのは、地図を持たずに旅に出るようなもので、とてもムダな旅路を歩むことになります。
そのムダを避けて、自分の商品・サービスの魅力が文章だけでしっかりと伝わるように、以下の「5つの質問」に答えてから、文章を書き出すようにしてみてください。
告知文を書く上で、非常に重要な質問です。
- その商品・サービスを知る前はどんなストレス・痛み・不満がありますか?(ビフォー)
- その商品・サービスを手に入れた後、どんな変化が起こりますか?(アフター)
- ビフォーアフターを起こすためのポイントは何ですか?(ポイント)
- なぜ、ビフォーからアフターに変化できるのですか?(根拠)
- なぜ、あなたはその商品・サービスを提供しているのですか?(理念・想い)
以上の5つです。
人は商品・サービスに興味があるのではなく自分の変化に興味がある
なぜ、5つの質問が重要なポイントになるのか?
告知文を書いて集客できない人・団体の多くは「商品・サービスの良さを伝えれば売れる」と考えています。
そして、自分の商品・サービスに自信がある人ほど、この落とし穴にハマり、なかなか出てくることができません。
つまり、どんなに頑張って告知をしても売れません。
なぜなら、告知文を見て申し込む人は「なぜその商品・サービスを手にした方がいいのか?手にした自分がどう変わるのか?」を考えているからです。
つまり、大きなズレがあるのです。
申し込む人が知りたいのは、商品・サービスの良さではなく「己の変化」なんですね。
過去に売れない職人さんたちと仕事をさせて頂く機会がありましたが、ここが理解できない人が多く、本当に苦労しました。
上手くいかない具体例
例えば「やりたいことリストの作り方」というセミナーがあったら参加したいと思いますか?
多くの人は
- ブログとかYouTubeを検索すればやり方出てくるよ?
- 紙に書くだけでしょ?
- どうせ書いても意味ない
と感じ、セミナーに参加しないはずです。
実際に当ブログでもだいぶ深くやり方を書いていますしね。
関連:書けばどんどん叶うやりたいことリスト100の作り方と真の目的
http://shotayamagiwa.com/how-to-bucketlist
※ちなみに、少しテクニカルなのですが、良質な参加者だけを集めたい時に、あえて意図的に上記のようなセミナー・ワークショップを開催することがあります。
あえて魅力的ではない告知文を出すことで、参加者の質がかなり上がるのです。
上手くいく具体例
「やりたいことリストの作り方」のセミナーだと集客は難しいです。
しかし「願ったことがストレスフリーで自然に叶ってしまう!3つのテンプレート活用術」というセミナーだとどうでしょうか?
「お?なになに??」と興味を持つんじゃないでしょうか?
ちなみに、このセミナーに参加すると「やりたいことリストの作り方」を教わります。
教わる内容は一緒。しかし集客結果は全然変わります。
告知文は商品・サービスの説明を最優先でするものではない
上記で書いた通り商品やサービスの「何?」にフォーカスした告知文に人は興味を示しません。
自分がどう変化するのかに興味があるからです。
商品・サービスに自信や愛情があると、たくさん説明したくなるのは痛いほど分かります。
商品・サービスを「主役」にしたい気持ち、腹の底から共感します。
しかし、それを手に取る人は、商品・サービスを「主役」として見ていません。主役は「自分」と考えているんですね。
商品・サービスは脇役。主役はお金を払ってくれる人の未来です。
とても大事な考え方として覚えておいて頂きたいのですが、商品・サービスを売るのではなく、お金を払ってくれる人の未来を売るのです。
だからこそ、興味と説得力を持ってもらうために、事前に5つの質問に答えて整理しておく必要があります。
- その商品・サービスを知る前はどんなストレス・痛み・不満がありますか?(ビフォー)
- その商品・サービスを手に入れた後、どんな変化が起こりますか?(アフター)
- ビフォーアフターを起こすためのポイントは何ですか?(ポイント)
- なぜ、ビフォーからアフターに変化できるのですか?(根拠)
- なぜ、あなたはその商品・サービスを提供しているのですか?(理念・想い)
上記5つの質問から出てきた回答を告知文に書いていきます。
ここまでのことを踏まえて、以下の順番に告知文を書き上げてみてください。
告知文の構成テンプレートと書き方
色んな告知文に目を通して頂くとすぐに分かることなのですが、売れる告知文は、大体同じ流れで文章が構成され展開されています。
それが「型」です。テンプレートと言ってもいいでしょう。
古い歴史を経て、色んなパターンを色んな人が試した結果、たどり着いている「型」なので、それを使うのが効率的ですし、効果も高いです。
その構成テンプレートは以下9つになります。
1:キャッチコピー・コンセプト
どんな悩みを解決できますか?どんな未来を手に入れることができますか?
何を提供するのかではなく、商品・サービスがもたらすメリットを伝えましょう。
メリットとは、その商品・サービスを手にすることで、どんな明るい未来に変化するのか?というものです。
「これは参加しない理由がない!」と思ってもらえるようなオファーをしましょう。
2:理念や価値観「なぜやるの?」を提示
自分自身がその商品・サービスを提供している理念や価値観・想いを書いてください。
なぜ、その活動をやっているのでしょうか?どんな想いで活動しているのでしょうか?
そして、どんなメリットがあるのでしょうか?
しっかりと伝えましょう。
3:どんな人に向いている?
万人に受け入れられる商品・サービスは「水・電気・ガス」以外にこの世に存在しません。
商品・サービスを手にすべきではない人を明確にしましょう。
合わない人を無理やり集客しても、後でクレームになってしまいます。
また、こんな人にはぴったりですよ〜ということもきちんと明記しておきましょう。
4:参加後に手に入る明るい未来
参加するとどのように変化できるのか?ビフォーアフターを書きましょう。
文章の方が分かりやすければ文章を。
画像の方が分かりやすければ、画像を。
動画の方が分かりやすければ、動画を。
料理講座やDIY講座であれば、画像や動画の方が伝わりやすいですよね。
告知するものによって、伝わりやすい表現方法を選びましょう。
5:根拠の提示
なぜその商品・サービスを手に入れることで変化できるのか?について根拠を書きましょう。
以下4つを入れるのが王道です。
- お客様の声
- 推薦者の声
- 事例
- エビデンス
全て書けなくてもOKです。
はじめての場合は、お客様の声や事例がないかもしれません。
推薦者の声がもらえないかもしれません。
その場合は、自分の実績、論文やニュースなどを引用したり、科学的なデータを引用してみてください。
6:特典
特典をつけるのは、かなり効果的な手法です。
- キャンペーン
- セール
- 申し込み者限定プレゼント
などの特典を用意することができるなら、付けておきましょう。
7:メッセージ
お申し込みを検討している人に向けてメッセージを書きましょう。
8:詳細
詳細をまとめます。
以下の中から必要に応じて明記しておきましょう。
- 日時
- 場所
- 人数
- 持ち物
- 費用
- 支払い方法
- 注意点
- 申し込みフォーム
- キャンセルポリシー
9:プロフィール
最後に講師プロフィールや主催者プロフィールを明記しておきましょう。
告知文を出してからの流れ
2週間〜1ヶ月前には告知しましょう。
残席が少なくなってきたら、タイトルや人数の箇所に【残り○名】などと明記するのも効果的です。
そして、お申込みを頂いた方々にメッセージを送り「質問」「取り上げて欲しいトピック」についてアンケートを募集するのもアリです。
そうすれば、より満足度が高くなり、濃いファンになってくれる確率が高まります。
開催後は、参加者の方々から感想をもらいましょう。
まとめ
売れる告知文は、商品・サービスを売るのではなく、それを手に入れた後の変化を売ること。
型通りに書き上げること。
これを抑えておけば、外すことはほぼありません。
成功を祈っています!
コメント