自己肯定感を構成する7つの力の6つ目。
「自分で決める力(自己決定力)」
について綴っていきます。
自己決定力とは「自分で決める力」
自己決定力とは「自分で決める力」または「自分で決めることができると実感できる力」の事です。
人生において自分に決定権がなく、誰かに強制されて生きるよりも、自分で決めるor自分で決めることができると実感しながら生きる方が幸せを感じて生きることができます。
例えば、レストランに行って自分の好きな料理を選べるのか。それとも、一緒に行った人に強制されてメニューを決められて自分の好きな料理を選べないか。
働きたい会社で働くのか。それとも、学校の先生から強制的に働く会社を指示されて言われたまま就職するのか。
想像してみると、自分で選んで決められる方が幸せを感じられますよね。
つまり、自己決定力は、自分の人生の主導権を握り、舵取りをして、人生を自分でコントロールできている感覚。
人生の創造主として自分で創り上げている感覚が手に入り、さらに幸福感&自己肯定感と完全に比例します。
自分らしい人生を幸せに歩んでいくには、自己決定力は必要不可欠です。
自己決定力が及ぼすメリット・デメリット
自己決定力を高める&深めると、どのようなメリットがあるか?
または自己決定力が低いとどのようなデメリットがあるか?
以下を見れば簡単に概要を理解できます。
自己決定力が高いメリット
自己決定力が高いと、人生の速度が大きく加速して物事がトントン拍子で進みやすくなります。
- 他人に依存せず自立できる
- 人生を切り拓いていける
- 責任と誇りが持てるようになる
- 意思表示できるようになる
- 直感力が高まる
- チャンスや運をつかみやすくなる
など、シャキッと背筋が伸びたような生き方ができるようになります。
自己決定力が低いデメリット
自己決定力が低いと、悩みが多くなり決断力や判断力を大きく鈍らせます。
- 優柔不断になる
- 他人への依存度が高くなる
- 誰かに責任転嫁する癖がつく
- 人の顔色を伺わないと物事の判断ができない
- 自分で考える力が鈍る
- 正解・答えがないと行動できない
など、人生のあらゆる場面で自分で選択肢を選べないので、迷子になりやすくなります。
自己決定力を高める&深める方法
自己決定力を高める&深める方法を7つご紹介します。
- 小さな事を自分で決める癖をつける
- 自分で決めた事に対して「なぜ?」と掘り下げる
- 分からない事は質問or調べる癖をつける
- シュミレーション癖をつける
- 失敗しない人はいない!失敗を許可する
- もう一人の自分を持つ
- 尊敬する人ならどうするか?と脳内会議をする
一つずつ詳しく解説します。
1:小さな事を自分で決める癖をつける
些細な日常を一つずつ分解してみると、たった1日の中でも自分で決めることが数多く存在します。
- 朝何時に起きる?
- 朝ごはんは何食べる?
- お昼ごはんは何食べる?
- どうやって時間を過ごす?
など、色んな事を自分で決めることができる機会が毎日訪れます。
そこで、今までなんとなく決めていた事、誰かに決めてもらっていた事を、小さな事からでいいので自分でハッキリと決める癖をつけていきましょう。
大きなことから自分で決めようとすると難しいかもしれませんが
「今日のお昼ごはんは自分でお店もメニューも決めるぞ!」
「夕飯は自分でメニューを考えて自炊するぞ!」
と、小さな事から自分で決める感覚を取り戻していくと、自己決定力がストレスなく高まります。
2:自分で決めた事に対して「なぜ?」と掘り下げる
自己決定力は、自分の頭で考える力でもあることから、普段からより深く考える習慣を持つようにすると、自己決定力が養われます。
それには魔法の質問があります。
自分で決めた事に対して「なぜ?」と掘り下げるのです。
例えば、お昼ごはんに定食屋さんに行ったとします。
そこで、アジフライ定食とカキフライ定食をどちらにしようか迷った挙げ句、アジフライ定食に決めました。
普通なら「なぜアジフライ定食にしたのか?」振り返ることはないと思いますが、自己決定力を高めるトレーニングだと思って、考えてみるのです。
すると「なぜその選択をしたのか?」と自分が決めた事に対して考える機会が生まれます。
- 何となくアジフライ定食の気分だった
- 昨日テレビでアジフライを見て食べたくなった
など、自分の考えが出てきます。
最初は、ぼんやりと抽象的な考えしか出てこないと思いますが、具体的な考えにたどり着くまで「なぜ?」と繰り返して質問していきましょう。
日常の些細な自分が決めた事に対して「なぜ?」と質問を繰り返していくと、あらゆる事に対して自分の考えが持てるようになり、自分で決める力が高まっていきます。
3:分からない事は質問or調べる癖をつける
自己決定力を低下させる一つの要素として、分からないことを分からないまま放置してしまう事があります。
- わからない!
- どうすればいいんだ?
など、生きていると誰もが分からないことや判断できない場面に遭遇します。
そんな時は、放置せず、分かりそうな人に質問するか調べる癖をつけましょう。
分からない事やどうすればいいか判断できない時は「調べる」という行為一つで、簡単に解決することがたくさんあります。
Googleで検索すれば数分で解決したりするので、立ち止まって悩んでいるのがもったいないですよ。
http://shotayamagiwa.com/bacon-hikiyose
4:シュミレーション癖をつける
自分で決めることが出来ない原因に「失敗への怖れ」があるのですが、多くのケースで失敗の過大評価をしてしまいがちです。
「〇〇を選んだら大変な事になってしまうんじゃないか…」
と、自分が決めた事で失敗するのを心配するがあまり、自分が想像する失敗が膨張しすぎていることが意外とたくさんあります。
そんな時は「シュミレーション」をしてみましょう。
失敗への怖れの多くが「何か怖いことが起きそう」というもので、何となくヤバそうという思い込みで終わっていることが多いんですね。
でも、実際には怖れていることが起きるケースがほとんどありません。
「〇〇を選んだら、実際にどういう事が起きるのか」を深くシュミレーションしてみると「あれ?思っていた以上にツラい思いや後悔をすることはなさそうだぞ」というのがほとんどです。
「自分が決めた事で失敗するんじゃないか?」と不安になった場合は、じっくりシュミレーションしてみましょう。
5:失敗しない人はいない!失敗を許可する
自分で決めた事で失敗し、嫌な思いをした経験があると、自分で決める事が嫌になりますよね。
例えば、些細な事で言うと・・・
ラーメン屋さんに行って、お店の看板メニューである「特製醤油ラーメン」を頼もうと考えていたとします。
しかし、期間限定メニューの「キムチラーメン」が気になってしまった。
友人には絶対にキムチラーメンはやめとけと言われたのに「キムチラーメン」を注文。
食べてみるとめっちゃマズくて「あぁ、友人の言うとおりに特製醤油ラーメンにしておけばよかった」と後悔。
こういう小さな失敗ってたくさんあると思うんですね。
しかし、人は失敗しないと成長しないですし、失敗しない人なんてこの世に存在しません。
「失敗しないように…」とビクビクしていると、チャレンジ意欲が削がれ、自分で決めることができなくなってきます。
そこで、失敗をしないような自分を創り上げるのではなく、失敗させてあげるだけの器量があるという視点を持っていただきたいのです。
失敗を許すのです。失敗は成功の母です。
- 失敗しない人はいない
- 失敗があるから成長がある
- 失敗させてあげるだけの余裕がある
と、念仏のように唱えまくりましょう。
http://shotayamagiwa.com/way-to-courage
6:もう一人の自分を持つ
自分を客観視できなくなると、自分で決める力が鈍ります。視野が狭くなるのが原因です。
だからこそ
- 自分の後頭部の斜め上から自分を見ている自分
- テレビ画面で自分を見ている自分
など、自分を客観的に見ているもう一人の自分を持つことで、落ち着いて物事を選択できるようになります。
自分を客観視出来ると感情のコントロールも簡単にできるようになります。
7:尊敬する人ならどうするか?と脳内会議をする
なかなか自分で物事を決めることが難しい状況がある場合は、自分の基準で物事を判断し、決断することを諦めましょう。
というのも、現時点での自分だけの思考能力だけでは足りない事もあります。
そんな時は先人の思考を借りるのです。
「自分が尊敬する人なら、この場面で何を選ぶのか?」
と、脳内会議をさせてみるんですね。
例えば、ビジネスの事で自分で決めることが難しい選択を迫られた時、尊敬するビジネスパーソン5名くらいを脳内に配置させ、議論してもらいます。
ビジネスで大成功している人でもいいですし、業界で成功している人でもOKです。
「Aさんなら〇〇という意見のもと、△△を選択するだろうな。Bさんなら、Cさんなら・・・」
という感じで自分よりレベルの高い人ならどうするか?イメージして脳内会議をしていきます。
すると、行き詰まりを感じていたのが、何をすべきか明確になったり、思いもしなかったアイデアが生まれたりして、自分の背中を押してくれます。
http://shotayamagiwa.com/gyaku-kodawari
まとめ
自己決定力を高める&深める方法を7つご紹介しました。
- 小さな事を自分で決める癖をつける
- 自分で決めた事に対して「なぜ?」と掘り下げる
- 分からない事は質問or調べる癖をつける
- シュミレーション癖をつける
- 失敗しない人はいない!失敗を許可する
- もう一人の自分を持つ
- 尊敬する人ならどうするか?と脳内会議をする
日常的に小さな事を主体的に自分で決める癖をつけていくことで、自己決定力は大きく養われます。
そして「絶対に失敗しないぞ!」と、失敗しないことに着目するのではなく、失敗を許せる自分の器、失敗から学ぶ姿勢に着目することで、大きく人生が変わっていきます。
失敗を怖れず、自分で決める事を増やしていきましょう!
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