自己肯定感を構成する7つの力の3つ目。
「自分には価値があると思える力(自尊心)」
について綴っていきます。ここからは積み上げていく段階です。
少し言葉が難しい感じがしますが、もっと身近な言葉に置き換えると
- 「自分を好きになる力」
- 「自分に満足する力」
です。
自分のことを理解して受け入れても「私/俺ってそこそこ良くない?」と思えるかどうかで、自己肯定感が大きく変わります。
ただし、いきなり「私/俺ってそこそこ良くない?と思いましょう!」と言っても苦手な人が多いと思います。
苦手な気持ちを押し切って「私/俺ってそこそこ良くない?」と頑張って言い聞かせたとしても、心の奥底から
「え?何言ってんの?」
と小言が出てくる人も多いと思います。
この小言が出てくると逆効果に働いてしまうので、現実的ではありません。
そこで、どうやったら自分には価値があると思えるようになるのか?そして、その度合いを深めていけるのか?
意図的に積み上げていく方法を5つご紹介します。
- SNSから適度に距離を置く
- 幸せの閾値を下げる
- 失敗を潜在意識レベルから書き換える
- 自分を褒めまくる
- 仲の良い人と時間を過ごす
一つずつ見ていきましょう!
自分には価値があると思える力を育てる5つの方法
1:SNSから適度に距離を置く
ものすごく現実的なことになりますが、SNSというのは情報交換の速度を上げる一方で、人を傷つきやすい側面があります。
何が傷つきやすいか?自尊心です。
あらかじめ、自尊心が傷つきやすいものを避けておけば、自分には価値が思える力が育ちやすくなる環境を整えることができます。
プラスのことをするのも大事ですが、マイナスになることを回避するのも大切なことです。
SNSによって自尊心が傷つく瞬間が2パターンあります。
パターン1:情報受信によって自尊心が傷つく
SNSから情報を受信することで人の人生が垣間見れちゃう点です。知らぬ間に自尊心が傷つきます。
SNSというのは
「幸せの最大瞬間風速を切り取る装置」
という機能を持ったもので、いわば自慢大会が繰り広げられる空間です。
Fcacebook,instagram,Twitterなどでは、色んな人の人生を垣間見れるようになっています。
そして、フォローする人を自由に選ぶことができます。
ここで、まずポイントになるのが、理想の人生を送るために
- 自分の理想に近い生き方をしている人
- すごいと思う人
- うらやましいと思う人
をよく見るようになることです。
確かに楽しい一面もあると思いますが、見れば見るほど
「あの人の人生はなんてすごいんだ。自分と比べると・・・」
という感じで、他人と自分を比較し、嫉妬や劣等感を勝手に感じまくって、知らない間に自分の自尊心を傷つけていってしまうんですね。
特に意識高い人は
「理想の人をSNSで追いかけていれば、その人に近づける!ミラーニューロンだ!」
と思っていたりしますが、ほどほどにしておかないと感情を激しく消耗するだけで、追いかけるほどしんどくなるので要注意です。
http://shotayamagiwa.com/stop-input
パターン2:情報発信によって自尊心が傷つく
「いいね」をもらえばもらうほど欠乏感が大きくなり「いいね」欲しさに情報発信するようになる点です。
ビジネスや社会活動などで自分が取り組んでいる活動の一環でSNSをやっている人は、きちんと心の整理ができていると思います。
しかし、SNSというツールを
「誰かに認められたい!」
という他人からの承認欲求を満たすためだけに使ってしまうと、ものすごく残酷な道を歩いていくことになります。
SNSは、他者からの承認が増えるほど、自分には価値があると思えなくなっていってしまう側面があるんですね。
承認欲求を求めるのが悪いわけではなく、SNS上では、自分らしい自分ではなく
「よく見られたい架空の自分」
を演出することができるため、リアルな自分らしい自分との乖離が激しくなっていくんですね。
すると、SNSにアップして、「スゴいね!」と称賛が増えれば増えるほど虚しくなってしまうのです。
「本当の自分が認められているわけではないんだよな・・・」
と、きっと自分が一番分かっているはずです。
また、ビジネスを教えている人で、SNSで着飾ることがブランディングと教えている人もいるようですが、それは見せ方の話であってブランディングではありません。
そして、幸せなビジネスとは程遠いあり方・考え方なんですね。
派手な演出に引っかかるのも分からなくはないですが、ほどほどに。
さらに、自分をさらけ出して発信していると、思わぬ批判や否定的意見を受けることもあります。
批判と称賛はセットでやってくるのが世の常ですが、発信をすれば少なからず批判が飛んでくると知っておくべきです。
そうすれば変に自分の自尊心を傷つけずに済みます。
SNSとの関わり方をじっくり考えてみてくださいね。
http://shotayamagiwa.com/where-jealousy
2:幸せの閾値を下げる
幸せを感じる基準を下げて下げて下げまくりましょう。
人間は欲深い生き物なので、放っておくと幸せを感じる基準がどんどん上がっていってしまいます。
本来なら、満足できることでも、慣れて当たり前になると、ありがたみを忘れ傲慢になり、感謝が薄れ、幸せを感じづらくなっていきます。
そうなると、歳を取るにつれ、何をやっても幸せを感じられなくなり、自分が何をやっても価値があると思えなくなっていきます。
3:失敗を潜在意識レベルから書き換える
過去の失敗は、今の自分とは全く関係ないので、過去の失敗を引きずる必要はないのですが、それでもトラウマになってしまうことがあると思います。
過去の失敗した出来事を引きずったままでいると、失敗を思い出すたびに自尊心を傷つけ、自己肯定感を下げます。
実際に、僕自身も失敗体験を思い出すたびに
- 自分はダメだ
- また迷惑かけるんじゃないか
などと思ってしまい、行動にブロックがかかることがよくありました。
特に仕事や恋愛の場面で引きずっていたので、とても心苦しく思い悩んでいたことがあります。
そんな時に色々試して最も効果的だったのが「失敗を潜在意識レベルから書き換える」というのが、とても有効的に働きました。
確かに、よく潜在意識で言われるような
・自分はできる
・自分には価値がある
とアファーメーションをして潜在意識に刷り込んでいくのも有効です。
しかし、アファーメーションの途中で、自分の小言が邪魔をして全然効かないことが多々あります。
失敗は成功するプロセスに必要な素材
そこで、失敗を失敗で処理せず
「うまくいくためのプロセスを踏んでいるんだ」
と処理することで、潜在意識に刷り込まれた失敗という烙印が書き換わり、失敗体験を思い出しても自尊心が傷つかないようになっていきます。
処理の方法を変えるんですね。
失敗を失敗と処理するから「自分はダメだ」と思ってしまう。そうではなく
「うまくいくためのプロセスを踏んでいるんだ」
と書き換えていくのです。
少し子供の頃を思い出して欲しいのですが、何かにチャレンジしてすぐにうまくいく方が
少なかったと思うんですよね。
その時ってどうやって考えていましたか?
1回チャレンジしてみて失敗したら「自分はダメだ」なんて思わなかったはずです。
失敗したら
- 「クッソー!やってやるー!」
- 「次は〇〇を試してみるか!」
みたいな気持ちの方が大きかったと思うんですよ。
失敗に関する様々な格言で
- 失敗は成功のもと
- 失敗を満員御礼にすれば成功しかない
- 失敗はうまくいくためのデータ抽出
など、色んな言葉がありますが、本当にその通りです。過去の失敗って失敗じゃないんですよね。
なので、過去の失敗をひきづる必要なんて無いし、何かにチャレンジして失敗しても落ち込む必要なんてゼロで。
むしろ・・・
「失敗しても起き上がって、チャレンジする自分ってすげーじゃん!」
と褒めてあげるに値します。
「失敗を経験できるなんてすげーじゃん!」
と立ち向かう自分を称えてあげるべきです。
また、失敗して落ち込むのは他人の目を気にしているからだったりしませんか?
チャレンジして失敗した人を嘲笑う超不幸な人は、気にしないことです。
http://shotayamagiwa.com/cleaning-subconscious
4:自分を褒めまくる
他人に見られると気持ち悪がられることなので、ぜひ一人の時だけにしてください(笑)
1日5分でもいいので、自分を褒めまくる時間を作って褒めまくってください。
出来れば鏡を見ながらできたら良いですねー!
僕ら夫婦はちょっとバカな夫婦なので、夫婦間で褒めまくる時間を作っています。
「いや、気持ち悪いだろ」
と笑い転げるくらい自分を褒めるのがルールです。
どんな日常を送っていたとしても、褒めることは絶対に10個以上あります。どんなにくだらないことでもOKというのが唯一のルールです。
例えば、僕なんて
- 「今日も消費税を払った俺はなんて偉いんだ!」
- 「テレビつけて視聴率に貢献してる!偉い!」
など、めっちゃ些細でくだらないと思われるようなことでも、自分を褒める習慣を大事にしています。
最初は、これを一人でやるんです。誰かに見られると気持ち悪がられるだけなので(笑)
しかし、そのうち、気持ち悪いことやっている自分さえも好きになりますから。
http://shotayamagiwa.com/improvement-self-denial
5:仲の良い人と時間を過ごす
自分には価値があると思える力が弱まってくると、つい「努力」に逃げてしまいます。
努力しないと自分の価値が無くなり人が離れていくという怖れからやってくるのがほとんどなのですが、必要なのは自分をさらけ出すことなんですね。
自分をさらけ出して活動できていれば「自分には価値がない」なんて思うことができないんです。
なぜなら、さらけ出している自分と付き合ってくれているわけなので、どう考えても自分に価値がないとは思えないじゃないですか?
だからこそ、その感覚を取り戻すために、仲の良い人と時間を過ごすんです。
仲の良い人と時間を過ごしている時って「努力しなきゃ!」なんて思わないですよね?
仲の良い人と時間を過ごしているだけで「あー、自分にも価値があるんだな」と深くて温かい何かを感じ取ることができます。
自尊心が傷ついているときこそすごくおすすめです!
http://shotayamagiwa.com/roshutsu-change
http://shotayamagiwa.com/kakusei-honne
まとめ
自分に価値があると思える力を深める&高める方法を5つご紹介しました。
- SNSから適度に距離を置く
- 幸せの閾値を下げる
- 失敗を潜在意識レベルから書き換える
- 自分を褒めまくる
- 仲の良い人と時間を過ごす
自尊心を傷つけない環境を整えつつ、過去を癒やし、自分を大切にしてあげてくださいね!
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